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グッドジョブ本人

丁寧に生きた記録

にくまん子のマンガを読むためにインターネット始めたのかなと思うんだ私は

マンガ インターネット

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日本橋ヨヲコG戦場ヘヴンズドア」の中にある印象深いシーン。バスの中で久美子がマンガを読み、(おそらく)自分とその作品内容のシンクロに気付いて「なんでわかるの」とさめざめに泣くってやつ。そういうのあるでしょ、体感した瞬間びっくりすると同時に安寧みたいなの訪れちゃうでしょ。

感動の仕方は何種類かパターン化されてる。その1つに、共感からくる震えってのがある。東京暮らしが長いからこそ「ズートピア」序盤からグッとくるとか、普段「好きな人やものが多すぎて 見放されてしまいそうだ」と思ってるからこそ次の瞬間のギターが格別に気持ちいいとかそういうの。そんな「作品が代弁してくれる感」は良さがひときわすごい。

そこで、にくまん子先生だ。最初の出合いはTwitterで、時間帯は当然夜中。

最高だ!!!

最高だ!!!!

最高だ!!!!!!Twitterに上がってた画像の色々がいちいち優勝してた。あの、だいたい学生時代とかで経験する、ほろ苦くて投げやりなフィジカルマター。それが1ページや1枚絵でこうもありありと描かれるなんてな!こういうのあったわ!あったか?的な。魚喃キリコが思春期殺しを連投していた頃は幼すぎて共感できなかった私が、今にくまん子先生にめった刺しされてる。というか、にくまん子は女性のだけでなく男性の肉感的な心情描写もリアルに表したものを出すからすごい。

あと、よく見てるのもすごい。物事をつぶさに捉えていて、描き方は絶妙。だから彼女(彼?)のマンガやイラストは湿気があって、ユーモラスで、気持ちいいくらいに気持ち悪い。

ああ、もう。ひたすらに好き。タダで読ませてくれて、本当にありがとうございます。

そんなにくまん子作品はコミティアで買えるらしくて、でも私は行けずに切なさを募らせていたら、あるとき縁あって手にすることができた。

この作品。Twitterにアップされていた部分だけで「にくまん子節炸裂ですなあ(ニヤニヤ)」とか言ってて本当に申し訳ございませんでした。本編は、ワセジョがよく陥りがちな類の恋物語を大きく飛び越え、SFやら旅情やら何やらが無遠慮に詰め込んで、でも、ラストではあっ胸を穏やかな風が通り過ぎた…みたいな心地よいところに運んでくれた。そんな奥行きのある作品を読みながら、「そうな、おれたちはいろんな人と出逢って別れて、その都度こんなふうに気持ちを巡らせてきたもんだよな…!」と懐かしさに襲われたのがこないだの話です。

そんなわけで、私は「とおくとおくとおくのほしきみはしらないしらないわたしのはなし」を強く強く推す。にくまん子作品は通販で買えるみたいなんだけど、この作品は売り切れで。

alice-books.com

でも1人でも多くの人に読んでもらいたいし、皆さまにおかれましてもどうか「読みたい!」と言い続けた私と同じくらいには入手に苦労し、身悶えてほしい(渇望感は青春のスパイスだと思うので)。とりあえずTwitterをフォローするところから始めて、良いなと思ったらにくまん子大全集をまず購入してみては。