グッドジョブ本人

丁寧に生きている記録

E-girlsを聴くと元気になれた

数年前、具体的に何のタイミングか忘れたけど、心底疲れ果てていた時の私にいきなり元気をくれたのがE-girlsだった。大量のシュッとした女子が、火力強めで歌って踊る。カラフルな衣装に身を包み、大人数を活かしたお雛様みたいなセットのMVで極上のエンターテイメントを魅せる。LDH所属ガールズグループDream、Happiness、Flowerの3つと同社経営ジムEXPG出身の女の子たちで構成されたE-girlsは、アップテンポな楽曲とその存在で私を圧倒的に助けた。

クイーンビーの暴力的な元気

彼女たちの魅力は、とてもカジュアルに視聴を楽しめるところにある。K-POPガールズグループにインスパイヤされた軽快なサウンドもそうだし、性的なものを感じさせないで元気だけ届ける感じも気味がよい。さらに私にとってラクだったのが、彼女たちの発する言葉にいい意味で情念が込められないところだ。例えばシングル「ごめんなさいのKissing You」の歌詞。

一緒に食事しただけよ 彼はただのトモダチ 信じて!心配させること何もないの
I'm sorry 私が悪いね Oh my god 怒ってるよね お願い!話だけ聞いてダーリン

言葉では足りない感じ? エスオー エスオー エスオー エスオー SOS
反省はしてるけどね ギミー ギミー ギミー ギミー Forgive me

ごめんなさいのKissing you 言えないからほんの気持ちです♡
あいまい?でもDon't stop!Daring Stay with me 大好きよ

ごめんなさいでOne more chance 早くしないと泣いちゃいそうだよ
逢いたい もうCan't stop!弾けそうなこの気持ち

謝罪スタートなのに、いつのまにか震えておねだり。じゃじゃ馬にも程がある。中央線ならサイコパス扱いされてもおかしくない身勝手さを、中目黒は体育と音楽で嫌味なく着こなしている。布団かぶって「東京にしかアンダーグラウンドない」と教わるより、おんもに出てパーッとチャラつきたい時が人にはある。E-girlsの歌はそんなタイミングにもってこいの存在だった。

そう、とにかく強い。E-girlsはスクールカースト頂点、クイーンビーならではのパワーを体現した。繊細さを置き去りにするもんだからライディーンの無謀なカバーとか平気で来るけど、それに対するサブカルのおむずがりなんて知ったことではないのだ。だって彼女たちは一人ひとりがダイアモンドとして自分らしく輝くために生き、口を開けば「私たちはヴィーナス!」なのだから。リアルとか履いてる履いてないとか関係なく、とにかく明るい。そんなものを聴いたら刺激されるしかないじゃない。

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しかも、明朗な元気さの裏には、DreamがパッとしないデビューからHIROさんに拾われて客ゼロのインストアなどを経てようやく花開いた背景、EXPG内でもEGに入るための熾烈なピラミッドバトルがあるとか、泥臭いストーリーが目白押しってところもグッと来た。ストーリーラインに乗って、夢中は加速する一方だった。

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http://expg.jp/diamond/

 

 

晩期E-girlsに見られるLDHのオンナ冷遇体制

こうして私の中でE-girlsはどんどん存在感を増していったけれど、それにしたって彼女たちはいつまで経っても「金髪の子がいてフォロミーフォロミー言ってるアレ」の域を超えなかった。

もちろんそれは聴衆の評価だから仕方ない、いつかみんなもチャンくるといいよねと思ってきたけれど、昨年あたりから運営側のフックアップすら明らかに薄くなったみたいだった。サイト上の「大切なお知らせ」だけで辞めていくメンバー、2枚組アルバムといえば聞こえがいいが実際詰め込みっぱなし感あった「E.G. CRAZY」…極めつきは2016年をもって3人になったはずのDreamが、この春までずっと4人のアー写のままという前代未聞の宙ぶらりんな感じ。2016年いっぱいでErieがパフォーマー引退だってのに紅白ノータッチだったし、なんなのもう!

あとみんな大好きHigh&Lowでも苺美瑠狂というレディースはモブ扱いで、テーマソングの歌詞は全力で男尊女卑!おい輝きはどうした!

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そんな調子で「馬鹿野郎!ダイアモンドがどうとかいうんならDream Amiって名乗って過活動させる前にDream情報更新してくれ!」と声を上げそうになっていたら「E-girls、6月5日に「大切な発表」」というニュースが届き、「E.G. Evolution」というプロジェクトのもとにピンで活躍できそうな子を独立させる、実質グループ解体の報である。マジ終わった。

輝く花道、有終の美

そんなこんなで暗澹たる気持ちで迎えた、昨日7月16日の19人編成E-girlsラストステージ。ライブは約10分のE-girlsヒストリームービーののち、ラストシングルの「Go! Go! Let's Go!」からスタートした。

19人はフード&ガウン姿で長い長い花道を練り歩き、「E.G. CRAZY」の強めオンナなパフォーマンスを展開。そして曲の終わりで上着を脱ぎ、ステージで横一列になる。壮観な布陣を前に、ようやく盛り上がってきたこちらの気持ちをどんどん煽るようイントロを壮大に引っ張って、彼女たちは巨大なミラーボールの下で「E.G. Anthem -WE ARE VENUS-」をパフォーマンスした。

ああ、これが観たかった!このハツラツとした姿!堂々たるたたずまい!数の暴力!

私の求めたE-girlsが、私を助けて続けたE-girlsがそこにいた。後半のブレイクで各グループのダンスパフォーマンスでは、最初で最後の3人編成Dreamが強めの踊りをキメてくれる。こんなうれしい景色あるかよ。

19人のライブはおよそ90分弱。LDHギグ特有の大人数がステージ左右を行き来して繰り広げるイチャコラ感いっぱいなパフォーマンスをこれでもかと楽しめたし、ランニングマンなんかも披露してくれた。そしてメドレーではあったけれどEG史上最多幸感ソング「Mr.Snowman」含むシングル連発なんてのもうれしい。「次で19人最後の曲になります!」とDream Amiが言って始まった「Follow Me」を聴きながら、私は「うれしい!さみしい!でも、今までありがとう!」と万感の想いで満ちまくっていた。E-girls好きでよかった、ほんと。

で、フォロミーが終わったらスクリーン上に大きなダイアモンドが弾けて小さな粒になり、それがなぜか「PKCZ®」というエンブレムになるっつう映像が流れ、呼んでもないVERBAL、DJ MAKIDAI、DJ DARUMAの3人がせり上がってきてビタッとあふれる涙を止める。わけわかんねえオッサンから「声がちいさーい!」と叱られながら「さすがLDH」と笑った。

最後のE-girls第一章ギグのあとはDream Amiチャンのキュートなパフォーマンスを含む各グループのお披露目公演がひたすら続き、ラストに披露された新生E-girlsのパフォーマンスでは正直力尽きていた…けれど、私はもう前半の感動をしっかりと刻めたので、そのグダグダもなんとか愛した。私はここで降りるけれど、E.G.Family各位はこれからも輝いてほしいなと、まあE-girlsっぽい明朗な無責任さでそれなりに前途を祝した感じだ。

しっかりと最後を見届けたのはSAKEROCK以来か。生きていると目の前のいろんなものが終わっていくのを目撃してしまいます。この3年あまり愛したE-girlsとの蜜月があればこその今日を迎えた私は、自分というダイアモンドを磨きながら明日も輝いていきたいなと思うのであります。 

E.G. SMILE -E-girls BEST-(2CD+スマプラミュージック)

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