グッドジョブ本人

こんなにも世の中には良いものや面白いものがあふれていたということをやんわりと残す

安室奈美恵ラストツアーを経てようやく終わった90年代

安室奈美恵の引退前ラストツアー「namie amuro Final Tour 2018 Finally」初日公演のチケットが当たったので帰省を兼ねてナゴヤドームに足を運んだ。詳細は避けるが言わずもがなで、全打席ホームランで勝ちに来るめちゃくちゃ豪華な選曲っしたわー。

TKド直球世代の私はこの日、コンサート中にその頃の曲が始まると当然冷静さを失ったり「その頃のおれといえば…」と思い出検索が始まったりで意識がたびたびトんでた。やあカラオケで本当たくさん歌ったもんだよな…!って心を揺さぶって、2時間半があっという間だったな。

それにしても、生きたTKサウンドを聴けるのって、安室ちゃんのライブがたぶん最後だろうな。もちろんTRFは今もライブしてるし、華原朋美だってまたステージで思い出の歌を披露するはず。でも、第一線のステージで現役感をもってTKを歌っているのは、もはや安室ちゃんだけなんだと、20代の頃となんら変わらない見た目でキビキビ踊る彼女を見て痛感した。

私は20代を過ぎた頃から昔話のうまみを覚え、年々ズブズブにハマっていった。TK縛りのカラオケは懐かしく楽しい。でも彼女は今回いさぎよい幕引きを宣言し、その歴史ある楽曲をなんとも力強く演ってくれた。そういうものを目の当たりにして、ノスタル爺はビンタされたような気分だ。懐かしさに腰掛けるのもそろそろ終わりにしないとなって思わずにいられない現役のパフォーマンスがドームで展開された。

自分にとって90年代といえば小室哲哉で、彼は一応引退し、そのトップシンガーもマイクを置く。それまでズルズルと続いた私の90年代は、2018年に終わりそうだ。

ところで、意外にも会場は我らおっさんおばさんだけじゃなかった。20代は当然、下は園児クラスまでの幅広い客層で。そして、今回の選曲は誰もがそれぞれ刺さるものを聴けただろう内容だった。世代によって想像するものが違ってくるだろう「あの頃の安室ちゃん」全種類出てきたよねってステージは、私ですら新鮮さも存分に味わった。ラストツアーなのに。

そんな意欲的な姿もファンの求めてるものもすべて丁寧に届けてくれた彼女の誠実さに感服だ。「新卒から50前くらいまで働くようなもんだもんね」って例えられる25年は相当長いけど、その期間まったくスキがなかった安室奈美恵ったら、本当にすごいものだよ。