グッドジョブ本人

丁寧に生きている記録

IKEGAMI YORIYUKIの魔法的な普段

気鋭のイラストレーターIKEGAMI YORIYUKIの展示が横浜の白楽switch box あけ/たてで明日までやってるんだけど行ったほうがいいよ!という話をしたい。

きっかけはTwitterで回ってきたこの「海が見たかった海老」。温かみのあるタッチで描かれたユーモアに、ぐぐっと惹かれ、すぐに彼のアカウントをフォローしながらどんどん作品を味わっていった。

彼の作品は、その要素をなす掛け算が魅力だ。団地とクジラ、ビートルズと大衆食堂、水たまり越しのおとぎ。「そこらへんにあるものを素材にした非現実的な物語」「非実在のキャラクターによる庶民的な所作」って具合に、身近なものと想像上のものがいい湯加減で混ざり合っていて、観ていると親しみを抱いたり想像力に舌を巻いたりと忙しくなってしまう。

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西荻窪から1時間ほどかけてたどり着けた白楽。懐かしさのある商店街を2、3分ほど歩いた先に行列があって、1時間ほど待って4畳あるかないかのスペースに通してもらった。

6人ずつ15分入れ替え制のちんまりした空間に並ぶ作品。キャンバスに描かれた絵画の数々はやっぱり楽しかった。エリザベスカーラーを巻いたホワイトタイガーや火を噴くカラスで目玉焼きを作る様子など、冴え冴えした彼の作品が20作くらい。テーブルいっぱいに並ぶ料理、そこに潜む動物、テーブルを囲む子たちの表情と、絵1つとってもいろんなところに面白さが潜んでいる。しかも、その魅力はネットの画像ファイルでも堪能できると思ってたけど、実物にはさらに奥ゆかしさがあった。jpegからは読み取れなかった筆致や、キャンバスの縁にまで絵が続いている遊び心。彼自身の性格も作品ににじんでるのかなーと思い、ますますファンになってしまった。

一瞬のうちで「15分なんで」と店を追い出され、フワフワした夢見心地で再び商店街を歩けば惣菜屋の揚げ物の匂いがして、店の行列を目にした通行人は「これは何?」と不思議がってる。なんかそういう感じもIKEGAMI YORIYUKI的なーと思えるのだった。展示は3月5日(日)17:00まで。

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