読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

グッドジョブ本人

丁寧に生きた記録

4年もあれば大体いける

ご自身

これは友達の話なんだけど、ちょうど4年前の昨日に離婚したんだって。着火した心を燃料に結婚していただいたみたいな感じだったくせに、ある程度経つとフレッシュさも薄らぐじゃない、だもんでときたま険悪っぽい空気になることもあって、でもまあウェイウェイ言うてごまかすみたいな日々だったんだそう。

まーやっぱりそういうのは続かない。ある日プツンと糸を切ってしまって「これはもうダメだね」となって。そのとき初めてすごく動揺したらしいんだけどぜんぶ遅いの。牛歩してるうちに外堀埋まって(婚姻届と同じく離婚届も2人分の証人欄があって、それは両親とかでもいいみたいよ)区役所しかみたいな状況になって。会社を半休して銀杏聴きながら南阿佐ヶ谷に行ったらしい。

11月22日なんて戸籍係すごい混んでるわけ。長いソファはぜんぶ2人、2人、2人って等間隔。で、婚姻届はだいたい1時間くらい待たされるのに、大人気の緑のほうはたった10分くらいで処理されるんだよね!10分!しかもなんか「住民票取ってきて」って言われてたから併せて「相手の住民票の写しを」って言ったら「えっでももう」と言われ、一寸考えてから「あっ」「あっ」となったの。帰り道ではさすがに泣いた。青梅街道がまっすぐ上荻まで延びててくれたのクソがって思った。なぜか。

その日からの気分とかもう。マジ槇原敬之さんの歌詞すごいね、Weezer青盤は染みるねって。今まで何もなかったはずなのに、ほんと両手で抱えてたものがふわりとなくなったようなヤな軽さを体感できる。あとまわりの人が優しくなったり、明らかにどう扱っていいのかわからなくなってたり、居酒屋に呼び出して「聞いた内容で実況するわww」とスマホいじり始めたりしてた。もちろんそのときの支払いは割り勘にしてその人とはもう会ってない。

でも友達は本当にありがたい。別居初日に寝間着みたいなんでロング缶を手に駆けつけてくれた深夜のこと、どう転んでもたまたま近くまで来そうにないこっちで餃子をつついたこと忘れてない。いつもと全然テンション変わらないながらも実用的でロジカルなアドバイスが書かれたFacebookメッセージも、ライブに引っ張ってくれたことも助かった。助かってたんだって今なら確信できる。

そんなこともあったし、なかなかの冒険もできた。年末年始プライスの飛行機に乗ってバリ島でミーアヤム食べるだとか、わりと大胆に職場を変えてみるだとか、独り身ならではの気軽さでしかできないことをオラオラで進められた。独り身で眺めた世の中は素敵だったのでたくさん出逢った。夜な夜な合体音を開けっ放しの窓から街に響かせるようなロマンスのビッグ・ヒッター姉さんとのルームシェア生活をしたときはつらさがすごくて。電話で友達に助けを求めたら彼女「ナイトクルージング」を歌いだしたおかげで腹筋がねじ切れたってのも思い出深い。

当然インターネットにもずいぶんとすがったなあ、って言ってた。「biftech bokete」で検索すると「逆に聞くけど今忙しくないと思う!?」とかに片っぱしから☆☆☆を付けた痕跡が見つかるし、2chガイドライン板は毎晩読んだ。ニコニコ動画の「人類には早すぎる動画ランキング」も好きで、1日に何度も観て笑ってた。笑いは重要。あと咆哮。晩酌しながらひたすら「!」いっぱいのツイートを何十とやって、起きたら消してた。そういうのが手軽にアクセスできるから平成めちゃくちゃ便利じゃない?そういったものと、「あまちゃん」のフックアップによってどんどん元気を取り戻していった。

で、4年か!あの当時ずっと続くと思ってたSAKEROCKから田中馨が抜けて、試行錯誤の末にカクバリズム10周年イベントで謎の大編隊して、そこで停滞したの覚えてますよ(そのイベントの整理番号1〜4を持ってたけど行く人いないつって友達にあげたから)。そんなサケも最高の形で復活解散し、元リーダーはサブカルの枠を超えてテレビで毎週キメ顔でガッキーと踊ってるの信じられない。それと同じくらい己のあれやこれやについても「マジか」ってなる、とのことです。もう絶対にバイブス上げるなんて無理だと思ってたのに。

やーどんなシビアな状況に陥っても、それでテンションが地に落ちても、そういうのは底を打つもんだから。これから何があっても大体そういうふうに転がっていくはずだよね。そんなことを思う日、想う夜であります。